活用提案
霧などの悪視程状態の分布を知りたい
船舶の航行では、海霧などによる悪視程が衝突・接触事故の原因となります。安全航行に利用するために、どの海域で視程が悪くなっているかマップで把握することはすることはできないでしょうか。
視程分布予想データを用いて、視程障害現象の今後の見通しを把握する
海域の視程障害を面的に予測するには、視程ガイダンス(GSM視程ガイダンス、MSM視程ガイダンス)が利用できます。視程ガイダンスは、格子内における前3時間の最小視程を予測します。MSM視程ガイダンスは翌日まで、GSM視程ガイダンスは3日程度先までの予測に利用できます。それぞれ、約5㎞格子、約20㎞格子の視程マップを作ることが可能です。以下のマップはMSM視程ガイダンスの例です。
GSM視程ガイダンスは、主に霧による視程低下を予測します。雨と雪は考慮されていないので注意が必要です。また、実況よりも広めに予測する傾向があります。
視程ガイダンスはエアロゾルの影響が考慮されていません。黄砂等の影響は反映されていないことになります。
これらのデータ特性は、気象庁の改良開発により今後変わる可能性があります。
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