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K.Sakurai

PUSH配信のFTPエラーメッセージとトラブルシューティング

2021年1月下旬、データ提供システムCOSMOS※のPush配信システムを更新しました。
今回の更新では、ごく稀に発生する軽微な不具合を改善し、拡張性のための設計見直し及びサーバーの増強を行いました。
また、FTPエラーメッセージを詳細化することにより、お客様側で配信設定の確認がしやすくなるように変更しています。FTPエラーメッセージの原因とトラブルシューティングについて以下にまとめました。

※COSMOS (Comprehensive Optimized Streaming Meteorological-data Operating System)は、お天気データサイエンスの中核となるデータ提供システムです。

FTPエラーメッセージの原因とトラブルシューティング

リアルタイム配信Pushの受信サーバー側の問題でFTP-PUSH配信に失敗したときは、以下のようにお知らせします。
お知らせはPUSH配信履歴あなたへのメッセージに表示される他、配信設定で「メール通知」と「異常時連絡メールアドレス」を設定するとメールでもお知らせします。

お知らせのエラー内容には、FTPエラーメッセージが表示されることがあります。FTPエラーが発生した場合は、配信設定や受信サーバーの設定をご確認頂くことで解決する場合があります。
以下に、FTPエラーメッセージとその原因、トラブルシューティングを解説します。

  • ftp connection error
    • FTP接続エラー
    • 配信先不通(受信サーバーが停止)、FW・アクセス許可の問題、IPアドレスの間違い等。
「ftp connection error」は受信サーバーに到達できなかったときのエラーメッセージです。受信サーバーが停止しているか、ファイアウォール等アクセス許可設定の問題、受信サーバーのアドレス入力間違い等が考えられます。
稼働中の配信の場合は、受信サーバーの状況やネットワーク経路上の変更状況などをご確認ください。
新規の配信の場合は、設定したアドレス、外部(インターネット)からのアクセス許可、特に、配信元IPアドレスのアクセス許可設定をご確認ください。

  • ftp login error
    • ログイン失敗
    • 受信サーバーのアクセス許可設定、ユーザー名、パスワードの間違い等。
「ftp login error」は、受信サーバーに到達したが、ログインできなかったときのエラーメッセージです。受信サーバー側のアクセス許可設定、設定したユーザー名・パスワードをご確認ください。

  • ftp directory change error
    • ディレクトリ移動失敗
    • ディレクトリのアクセス権限、入力間違い等。
「ftp directory change error」は、ログイン後、設定したディレクトリに移動できなかったときに発生するエラーです。受信サーバーの設定によっては、ログインルートやアクセス権限に問題がある可能性があります。

  • ftp upload error
    • ファイル送信失敗
    • パッシブモード設定、書き込み権限、リネーム許可設定、既にファイルがあり上書き許可されていない場合のエラー等。
「ftp upload error」は、ファイルが送信できなかったときに発生するエラーです。
新規に設定したときに発生した場合は、受信サーバー側(FTPサーバー設定もしくはファイアウォール等アクセス許可設定)でパッシブモードの設定に問題があるかもしれません。Push配信システムはパッシブモードでFTPデータ転送しますので、データ転送ポートが返って来なかったり、そのポートにアクセスできなかったりする場合は「ftp upload error」になります。
また、配信はファイル名の頭に「.(ピリオド)」を付けて送信した後にリネームするという方法のため、受信サーバー側(FTPサーバー設定)でリネーム許可されていない場合は「ftp upload error」になります。
データによっては訂正報等で同じファイル名で配信されたり、システムメンテナンス等で同じデータが重複して配信されたりすることもありますので、これらが原因で「ftp upload error」が発生するような場合は、上書き許可を設定するか、受信後のファイルを移動すると良いかもしれません。
ディスクフルによるエラーを予防する上でも、受信ファイルの移動や削除は設定しておいた方が良いですね。
配信が不定期のデータは、実際の配信があって初めてエラーが発生することに気づくかもしれません。PUSH配信設定画面では、設定した受信サーバーにテストファイルを送信する「試験配信」を行うことができます。新規に設定した場合(特にすぐに配信されないデータの場合)は配信できるか確認しておきましょう。
※テストファイルは実際のデータのファイルではありません。

FTPエラーメッセージの原因とトラブルシューティングは、リアルタイム配信Pushのヘルプページにもまとめています。

エラーが発生したときにこのトラブルシューティングを参照頂いて、解決の一助になればと思います。

この記事を書いた人

K.Sakurai

気象予報士/技術士(応用理学)/防災士 
総合気象数値計算システムSACRA、データ提供システムCOSMOS及びお天気データサイエンスの開発を一から携わる。
WRF-5kmモデル、虹予報、虹ナウキャスト、1㎞メッシュ雨雪判別予測データを開発。
趣味はバドミントンと登山。(自粛期間中は自宅トレ。プロテインの消費が激しい。)

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